DETAIL
勝山の帯 1891年創業
養蚕−桑の栽培から蚕に飼育−
蚕のえさとなる桑の栽培から糸づくりは始まります。
塩蔵−繭の保存方法−
現在は熱風で短時間乾燥させて殺蛹し、保存する方法が主流。
他に、蒸す・天日乾燥・冷蔵などがあり、それぞれの保存方法によって
糸の風合いが変化します。
製糸−繭から糸を掻き出す−
手廻し座繰り機に、茹でた繭を一粒ずつ付けていきます。
ゆっくりとしたスピードで糸を作り出すため、
しなやかで美しい糸となります。
精錬−セリシンの除去−
繰り上がった経糸にはセリシンが付着しています。
生糸のまま使用する事もできますが、目的に合わせて糸を精練します。
藁灰から抽出した「灰汁」で糸を炊いてセリシンを溶かし出します。
染色−天然染色−
天然の草木から抽出した色は、やさしい色。
環境にも人体にもやさしいのです。
整経−製糸の準備−
機に掛ける経糸を作る作業。反物の長さになるように巻きつけます。
織る時に同じテンションになるように、加減して巻き取っていきます。
整職−機にかける・織る−
一本ずつ綜絖に通し、さらに筬に通された経糸を千巻きに
結び付けて張りようやく織り始める事ができます。
仕上げ−湯のし・砧打ち−
織り上がった後、お湯・水に通して石の打ち台で布を砧で何度も叩きます。
何度も繰り返して湯通し・砧打ちを繰り返す事で、
布に張り艶が出されるのです。
こうして勝山の帯は出来上がります。